岐阜県独自の補助金「小規模事業者パワーアップ応援補助金」のご案内

よしむら行政書士事務所 行政書士の吉村です。
今日は岐阜県独自の補助金「小規模事業者パワーアップ応援補助金」のご案内です。

小規模事業者パワーアップ応援補助金とは

「小規模事業者パワーアップ応援補助金」とは、岐阜県独自の補助金です。
岐阜県内に主たる事務所を有する小規模事業者が、売り上げ又は利益増加につながる企業力の強化・向上(底上げ・パワーアップ)にむけて、商工会・商工会議所の助言等を受けて経営計画を策定し、その計画に沿って販路開拓、業務効率化などに取り組む事業に要する経費の1/2を補助するものです。

小規模事業者持続化補助金をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

対象となる事業者とは

次の①~④をすべて満たす小規模事業者が対象です。

① 小規模事業者であること

商業・サービス産業(宿泊業・娯楽業除く)常時使用する従業員の数   5人以下
サービス産業のうち宿泊業・娯楽業常時使用する従業員の数  20人以下
製造業その他常時使用する従業員の数  20人以下
個人事業主も対象です

② 岐阜県内に主たる事務所(本社等)を有すること
 個人事業主については、岐阜県に個人事業税を納めている(申告している)こと。
 ※商工会・商工会議所の会員、非会員を問いません。

③ 持続的な経営に向けた経営計画を策定していること
 申請書に記載します。

④ 反社会的勢力排除に関する誓約事項のいずれにも該当しないこと

対象となる事業とは

次の①~④の要件をすべて満たす事業が対象です。

① 策定した「経営計画」に基づいて実施する、売り上げ・利益増加につながる企業力の強化に向けた販路開拓、業務効率化などの取組であること
 ・原材料の生産を内製化し、外注費削減による利益増加を図る
 ・新商品の開発により、売り上げ増加を図る
 などが考えられます。

② 商工会・商工会議所の支援を受けながら取り組む事業であること
 商工会・商工会議所の支援担当者の助言、指導等の支援を受けながら事業を実施します

③ 同一内容の事業について国や岐阜県の補助金等を受けていないこと

④ 事業内容が射幸心をそそるおそれがないこと、公の秩序もしくは善良の風俗を害するおそれのないこと

気になる補助率・補助額

小規模事業者パワーアップ応援補助金には2つの枠があります。
いずれか1つの枠のみ申請可能です。(申請後に枠の変更はできません)

一般枠賃上げ枠
補助率補助対象経費の1/2以内補助対象経費の2/3以内
補助上限額250万円250万円
補助下限額50万円50万円
実績報告時の補助金申請額が50万円以上である必要があります

賃上げ枠について
補助事業実施期間に事業場内最低賃金を申請時の事業場内最低賃金から+50円以上した事業者が対象です
「地域最低賃金」ではないことに注意してください!

そのような経費が対象となるのか

次の①~③の条件をすべて満たすものが対象となります。
① 使用目的が補助事業の遂行に必要なものと明確に特定できる経費
② 交付決定日以降に発生し対象期間中に支払いが完了した経費
③ 支払金額が確認できる経費

対象となる経費は次の9つです。
① 機械装置等費:補助事業遂行に必要な機械装置等の購入に要する経費
② 広報費:パンフレット・ポスター・チラシ等の作成および広報媒体等を活用するために支払われる経費
③ ウェブサイト関連費:ウェブサイトやECサイト等の構築、更新、改修、開発、運用をするために要する経費
 ※ウェブサイト関連費のみによる申請はできません。
④ 展示会等出展費:新サービス等を点j会頭にPRまたは商談会に参加するために要する経費
⑤ 旅費:情報収集や各種調査を行うため、および販路開拓等のための旅費
⑥ 開発費:新商品の試作品や包装パッケージに試作開発にともなう原材料費、設計、デザイン、製造、改良、加工するために支払われる経費
⑦ 資料購入費:事業遂行に必要不可欠な図書等を購入するために支払われる経費
⑧ 借料:事業遂行に直接必要な機器・設備等のリース料・レンタル料として支払われる経費
⑨ 委託・外注費:①~⑧に該当しない経費であって、業務の一部を第三者に委託・外注するために支払われる経費
 ※自ら実行することが困難な業務に限ります。

どのように申請したらいいのか

受付期間:2024年4月10日(水)~2024年5月17日(金)
事業支援確認書発行の受付締切:2024年5月10日(金)

まず、公募要領を読んでください。
補助金を受けたい事業者が公募要領を読む、理解することは必須だと思います。

次は経営計画書・補助事業計画書を作成します。

経営計画書(様式1-2)は会社や事業の概要をまとめます。
これまでの実績や強み、今後の目標やプランをまとめます。

補助事業計画書(様式1-3)では実際に補助を受けたい事業を具体的に記載します。
・補助を受けたい事業名(30文字以内)
・売り上げ、利益増加につながる企業力の強化に向けた取組内容
 どのような取組なのか
 ターゲットは誰なのか
 自社の強みがどう活かされるのか、あるいは弱みが改善されるのか
・補助事業を行うことでどのような効果、成果があるのか
・具体的にどうような経費が必要なのか、実際にいくら必要なのか

経営計画書・補助事業計画書が完成したら近くの商工会・商工会議所へ事業支援確認書の作成依頼を行います。
この時に、経営計画書・補助事業計画書だけでなく直近の貸借対照表・損益計算書など提出書類一式を持って行った方がいいと思います。
個人事業主の方は直近の確定申告書を準備してください。

商工会・商工会議所から事業支援確認書を受け取ったらいよいよ申請です。

提出先は「岐阜県商工会連合会 持続化補助金事務局」です。
原則、郵送です。
商工会・商工会議所を経由しての提出も可能です。
データで提出する様式1-2、様式1-3については、事業支援確認書を依頼した商工会・商工会議所に提出します。

補助事業はいつ着手すればいいのか

売り上げ・利益増加を見据えた事業です。
一刻も早く取り組みたいところです。
その気持ちはよくわかりますが、ちょっと待ってください!
補助事業は「交付決定後」でなければ着手することができません!
交付決定前に契約したり、購入したりすると補助金の対象から外れてしまいます!
絶対に交付決定後に着手することを忘れないでください!

まとめ

・岐阜県独自の「小規模事業者パワーアップ応援補助金」は小規模事業者持続化補助金のイメージで!
・補助上限額が250万円!
・賃上げ枠だと補助率が2/3に!
・受付締切は5/17(金) ただし、事業支援確認書発行の締め切りは5/10(金)

岐阜県内に主たる事務所(本社等)がある方はご検討されてはいかがでしょうか。

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