終活の始まりは自分を知ること

よしむら行政書士事務所 行政書士の吉村です。
今日は終活の始め方です。

終活はいつ始めればいいのか

終活はいつ始めればいいのでしょうか。
答えは簡単です。
終活のことが気になったら、です。
その時に思い切って始めてください。
誰かに言われて始めるよりも気持ちよく取り組めるはずです。
年齢や健康状態に惑わされることなく、気になったらすぐに取り掛かりましょう。

何から始めればいいのか

私が考える終活の第一歩は「自分を知ること」です。
今までの自分を振り返ることでもあります。
よしむら行政書士事務所で「人生の棚卸し」という言葉で表現しています。
会社やお店の棚卸しのようにこれまでの人生を書き出してみましょう。

エンディングノートが便利

人生のふり返りには「エンディングノート」が便利です。
書店にはエンディングノートのコーナーがあります。
100均にも扱いのあるお店があります。
金融機関でもらえたり、役所で配布していたりもします。
どれでもお好きなものを準備してください。

すべて書かなくても大丈夫

私も職業柄いろいろなエンディングノートを手に取ります。
それぞれ書く人を飽きさせないように工夫されています。
なかには「自分史」のようなエンディングノートもあります。
それは自分を振り返るときに楽しそうですし、家族も楽しめそうです。
でも、結構なボリュームになります。
私にはそのすべてを書き上げる自信がありません…。
そんな時は項目を選んで書きましょう。

書くべき項目とは

①プロフィール
 氏名、誕生日、住所、本籍地、連絡先、血液型など
②健康状態や身体のこと
 身長、体重、平熱、血圧、持病、かかりつけ医など
 最近だと、予防接種の種類や時期もあるといいかもしれませんね
③生活のこと
 電気、ガス、水道、家賃、電話など契約先と支払い方法
④財産のこと
 預貯金、有価証券(金融機関名、支店名、口座の種類、口座番号)
 不動産、クレジットカード、電子マネーなど
※絶対に暗証番号は書かないようにしてください!
⑤お願いしたいことや希望
 医療・介護に関すること、葬儀やお墓のこと
 ④財産についてもどのような希望があるのかも書いてください

最低限、この5つは書いておいた方がいいと思います。
この5つで自分のことを知ることができるはずです。

自分を知ることがすべての始まり

エンディングノートを書いて終わらせないことが大切です。
エンディングノートはあくまで終活のスタート地点です。
自分を知ること=余分なものや足りないものを知ることです。

エンディングノートで注意すること

エンディングノートには「法的拘束力」がありません。
エンディングノートによって遺された人たちがあなたの想いを知ることはできます。
それはとても重要なことです。
でも、エンディングノートだけで相続は解決できません。
たとえ、財産分与についての希望が書いてあっても手続きはできません。
財産分与について書かれたエンディングノートを金融機関の窓口にもっていっても相手にしてくれません…。

終活の始まりは自分を知ることからです。
次回はエンディングノートをどのように活用するのかについてです。

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