不安な要素を取り除く① 認知症等に備える

よしむら行政書士事務所 行政書士の吉村です。
今日は人生の棚卸し後に考えること第2弾です。
前回は不要なもの、過剰なものを減らすことについて書きました。
今の自分の過不足を知ったら① – よしむら行政書士事務所 (yoshimura-office.com)
今回はその逆です。
不安要素をなくすための備えについてです。

何が不足しているのかを見極める

人生の棚卸しをすることで将来への備えができているかどうかを知ることができます。
例えば、遺していく財産についての希望、考えがあるのにその準備をしていない。
希望している葬儀の方法やお墓について誰にも伝えていない。
家族や親族が遠くに住んでいるので何かあった時に不安。
などなど。

人生100年時代の終活ではまだまだ続く人生への備えをすることなのです。

まだまだ続く人生への備え

日本人の平均寿命は2022年でみると、男性81.05歳、女性87.09歳となっています。(厚生労働省 令和4年簡易生命表)
年金受給開始年齢である65歳を基準にしても15年~20年近く第二の人生が続きます。
平均寿命の他に「健康寿命」というものがあります。
健康寿命とは、日常生活を制限なく送れることを示します。
日本人の健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳となっています。(2019年)
平均寿命と健康寿命の差は何を表しているのでしょう。
実は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を表しています。
この10年近くの期間に対する備えが必要なのです。
理想は亡くなる直前までピンピンと元気に好きなことをやれていることです。
しかし、現実はそうでないことを示しています。

平均寿命と健康寿命のギャップに備える

日常生活に制限のある不健康な期間に備えておくことはとても重要です。
本人にとっても周りの人たちにとってもです。
では、どのように備えればいいのでしょうか。

その答えは「任意後見契約」の活用です。

任意後見契約とは

いきなり専門用語ですみません。
なるべく専門用語を使用しないようにしているのですが…。

任意後見契約は、あらかじめ、お世話してもらう人とその内容を決めておくことです。
自分でお願いした人が、お願いした範囲で支援してくれます。
お願いした人が悪いことをできないような仕組みになっています。
突然知らない人が来るより安心ではないですか?

任意後見契約は認知症等によって意思表示ができなくなってからスタートします。
任意後見契約によって、本人にしかできない法律行為を任意後見人にゆだねることができます。
また、委任契約によって見守り契約や財産管理契約を結ぶこともできます。
こちらのページも参考にしてください。
認知症等に備える任意後見契約 – よしむら行政書士事務所 (yoshimura-office.com)

今回はまだまだ続く人生への備えのうち、認知症等に備えることについて書きました。
認知症は誰がいつなってしまうのか分かりません。
自分や家族、周りの人たちが困らないように備えておく必要があると思います。

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